各種メーカー指定サービス工場 民間車検・特定自主検査工場
幅広い車種の車検整備に加え建設荷役車両の特定自主検査承ります

車検・整備のご予約、緊急時の対応受付中 0261-22-4570

ツカサ工業株式会社

佐藤社長のOBD検査

OBD検査プレテスト参加

公開日: 2021年12月2日  / 更新日: 2023年10月27日

昨日、独立行政法人自動車技術総合機構主催の「OBD検査業務の開始に向けた取り組み」、通称OBD検査のプレテストに参加をしてきました。

佐藤
佐藤
現役の自動車検査員、佐藤(@tsukasa5515)です。今回、撮影はOKだったのですが、SNSやブログへの投稿がNGでした。。文章にて体験談をお伝えします。

座学

会場は、一般社団法人長野県自動車整備振興会長野教育センター。

システム開発を担当されているNEC様より、OBD検査の概要、プレテストの内容・目的、プレテストで体験できる業務範囲、プレテストのシステム構成など座学としてお話しを伺いました。

事前の準備として、事業場ID申請、利用者(工員・検査員等)登録・管理、特定DTC照会アプリインストールなどが必要になるとのこと。

プレテスト体験では、このID申請と利用者登録・管理をPCを操作して体験することができました。保適証サービスの登録等に似ていますが、中身は特段必要な事業場の内容を登録していくだけなので、難しい事はありませんでした。認証や指定書のアップロードは業者の判定をするため必要になっていました。利用区分が、操作員か検査員か登録時に分かれて(区分によって行える作業が変わる?)いましたが、保適証サービスの時のように、自動車検査員コードが必要となる感じではありませんでした。

実技

次にデモ車両に読み取り用VCI(自動車診断用インターフェース)とPCを接続して、特定DTC照会アプリにログイン後、①「車検証二次元コード読み取り」ボタンクリックで車検証のQRコードより検査車両情報を読み取り、②「検査要否確認」ボタンクリックで、OBD検査対象車両か判定し、③「OBD検査開始」ボタンクリックで車両診断開始、オールダイアグにて、④「検査結果」が表示され、⑤特定DTCが入っている場合は、「結果詳細表示」ボタンクリックより、詳細が表示される作りでした。

勘所はVCIと特定DTC照会アプリ

手順通りに淡々と進めて行く感じで、VCIとPCと特定DTC照会アプリがあれば簡単に行える印象です。最後のアンケートには、検査ラインで検査を行う事が想定されるため、検査ラインシステムや整備業ソフトと連動し、検査車両の読み取りや入力が省けたら良いなど記入しました。

先々月の10月より、特定DTC情報管理業務が開始され、運用管理センターの稼働や手数料の徴収が車検時に始まっていますね。

今後の動向

今後、全国のプレテストの結果や要望をとりまとめ、最終開発段階へ入り、2023年4月にはシステムのリリースと、コールセンター運用開始、2023年10月には制度開始1年前となり、習熟度を高める意味でOBD検査のプレ運用が開始、2024年10月より国産車の対象車種より合否判定開始のスケジュールが想定されています。

佐藤
佐藤
OSS、特定整備と施行され、これから車検証の電子化、OBD検査と大きな改正が次々行われます。

国土交通省や業界団体からの情報を的確に読み解き、対応を進めてまいります。